野田介護予防センター

野田介護予防センターは、短期デイサービスを中心に文字通り介護の予防を目的とした施設です。
当施設の最大の特徴は、敷地内にある畑や田んぼで作物を作り、それを皆さんで調理して食べるというレクレーションが可能であることです。
野田市という土地柄もあって、利用者様のなかには農業を経験された方もおられます。そんな方のアドバイスもいただきながら皆さんで新鮮で安全な野菜や新米を作り、それを賑やかに楽しんでいただくことはとても有意義です。
写真のように、畑は花壇のように高さをもたせた造りになっています。これは利用者様が腰をかがめることなく「農作業」ができるよう配慮されたものです。 お体への負担をできるだけ軽減しつつ、「育てる」「作る」「食べる」をお楽しみいただけます。

当施設には、お料理を楽しむための設備としてアイランドキッチンを設けています。
アイランドキッチンとは島のようになっているキッチンのことで、料理教室のようにキッチンを皆さんで囲むようにお使いいただけます。
スタッフは敢えて調理のお手伝いはせず、利用者様それぞれが得意な作業を考えながら和気あいあいと料理を楽しんでいただきます。もちろん、思い通りにならない作業もあるでしょう。そんな時も皆さんで考えたり、工夫をしていただくことで「作る喜び」「改善する喜び」をご体感いただいています。
もうひとつアイランドキッチンには大切な目的があります。それは、料理をご自身だけではなく、誰かのために作ること。誰かのために料理を作ってこられた方にとって、それも大切な人の営みです。誰かのために料理を作って、それをおいしいと言ってもらえること、そんな喜びも実現したいとの思いが込められています。

千葉県野田市は、江戸時代から続く醤油の一大産地です。大手醤油メーカーである「キッコーマン」もご当地の企業で、野田市内には醤油産業に親しんでこられた方も多くおられます。
こうした土地柄を反映し、施設内には醤油樽をイメージした黒壁があります。木造にこだわった建物づくりからは「木のぬくもり」を、黒壁からは「昔に帰ったような気分」を感じていただいたいと思います。
なお、庭にある植栽は、季節ごとにテーマが分かれています。木々からも季節を感じていただき、自然からの刺激によって施設での時間を潤いあるものにしていただきたいと考えています。